セーラー
SAILOR セーラー万年筆 海外限定 溜塗り万年筆 「物の哀れ」
SAILOR セーラー万年筆 海外限定 溜塗り万年筆 「物の哀れ」
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日本文化における「物の哀れ」
「もののあはれ」とは、日本文化に深く根付いた美学的・哲学的概念であり、移ろいゆくものの儚さを愛でる心を表しています。英語では “the pathos of things(物事の哀感)” や “an awareness of impermanence(無常の自覚)” と訳されることもあります。
セーラーは、この「もののあはれ」の精神を表現するために、常に変化し続ける海の姿を「溜透(ためすかし)」技法で描き出しました。幾重にも重ねられた漆の層は、時が止まったかのように感じられる一瞬を捉え、静かな余韻と深い思索の場を与えてくれます。
溜透(ためすかし)技法
溜透は、日本独自の漆芸技法のひとつで、透明感を生かすために何層にも漆を塗り重ね、奥行きと陰影を表現するのが特徴です。
その起源は江戸時代(1603–1868)にさかのぼるとされ、当時、各地で漆器づくりが盛んになり、地域ごとに多彩な手法が発展しました。なかでも加賀や金沢(現在の石川県)といった漆芸の盛んな土地では、武家や大名の需要に応えるため技法が高度に洗練され、「溜塗(ためぬり)」の上に透かし模様を施す「溜透」が進化しました。19世紀に入ると、日本各地に広まり、多様な表現が生まれました。
商品概要
モデル:1911 King of Pen
数量:世界限定100本(シリアルナンバー・保証書付属)
ペン先:21金(中字・太字・長刀研などのバリエーション)
技法:漆芸家 奈藤奈津美(Natsumi Saito) による伝統「溜透(ためすかし)」技法を使用
付属品:特製カシュー塗装の木製ケース、正絹のペンポーチ(煙竹留め具)、アーティスト紹介カード、工芸解説リーフレット、保証書
デザインと工芸
溜透(ためすかし)技法:透明感のある漆を幾重にも塗り重ねることで、奥行きと深みを生み出し、光や角度によって模様が浮かび上がったり消えたりする幻想的な表情を実現。
「もののあはれ」の美学:日本文化に根差す「無常観」を表現。常に移ろう海のイメージを通じて、刹那の美しさや儚さを映し出します。
アーティスト:奈藤奈津美氏は青森県弘前市生まれ。安比漆器(岩手県八幡平市)の技法を研鑽し、独自の「水鏡(みずかがみ)」技法を開発。多層の漆を重ねることで立体的な色彩と奥行きを追求する漆芸家です。
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